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    ボリビア・コパカバーナ

    • 2014.06.14 Saturday
    • 21:21

    ボリビアという国へのあこがれは、
    ただのあこがれにしかすぎない。
    地球がまあるいなら、日本の地面をまっすぐ突き抜けて裏側にある国。
    いつか行けるだろうとほんのり思っているけれど、きっと行かないだろうともほんのり思っている。

    そしてウユニ塩湖があることぐらいしか知らない。
    だけど、やっぱりいつかは行きたいと思っている。

    そんな思いがあって(どんな思いだろう)、『敷島。本の森』での珈琲はボリビアの豆を選んだ。
    (他にももろもろ理由はありますが。)

    生豆20キロの大人買い。
    ―というのも、今使っている手回しの焙煎機は、一度の投入が多くても400グラム。(あくまでもこれまでの技量での判断)
    わたしは一回に300〜350グラムで焙煎している。焙煎を経て豆の水分が飛ぶので、仕上がりの重量はだいたい生豆の80〜85%になる。300グラム投入して、一度に仕上がるのは250グラムぐらい。3キロの珈琲豆を作るのに10回強ほど焙煎機を回し続ける。イベントの時以外には、自分で消費できる範囲でしか焙煎していないし。
    そう考えると20キロってすごい量な気がしていた。―

    しばらくの間、同じ豆をひたすら焙煎できると思っていたけれど、生豆は手元にもうほとんどない。

    いつの間にそんなに焙いただろう。
    ずいぶんたくさん焙いたつもりになっていたけれど、20キロぐらいではなにもわからないんだな、
    というのが正直なところで。

    焙煎は、その時々の生豆、天気や温度、時間、回転の速さ、そこにある全部のものが関係してできあがる。
    どんなイメージを作っていても、その時にできた珈琲豆がすべて。
    正解なんてわからないし、きっとないのだろうし。
    まだまだまだ、たいしてこなしていないので、まだまだまだ、何百通りの答えが待っているんだろう。

    ボリビアのことなんてちっともわからなかった。

    ボリビア・コパカバーナの“コパカバーナ“というのは、
    チチカカ湖の近くにある小さな街の名前を言い、先住民族の言葉で『宝石の展望台』の意味を持つ。
    この珈琲豆をきっかけにして、知ることができたこと。
    そしてとても良い珈琲豆を育ててくれている地。
    小高い丘のから見下ろすチチカカ湖が、宝石のように輝いて見えるのかもしれない。

    珈琲はそうやって時々、遠くの国へ思いを馳せるきっかけをくれる。
    わたしはまた単純に、あこがれへの思いをつのらせるのだ。


     

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